近年、健康志向の高まりとともに注目されている**「高カカオチョコレート」**。
スーパーやコンビニでも「カカオ70%」「85%」「90%」といったパッケージが並ぶようになりました。
でも本当に、カカオが多いと健康に良いのでしょうか?
この記事では、「カカオ70%以上のチョコレートは体にいいのか?」を科学的根拠とともにわかりやすく解説します。
✅ カカオ70%以上=高カカオチョコレートとは?
「カカオ70%」とは、チョコレート全体のうち**70%がカカオ由来の成分(カカオマス・カカオバター)**であることを意味します。
一般的なミルクチョコレートはカカオ分が30〜40%前後のものが多く、
高カカオチョコはそれに比べてカカオ濃度が非常に高いのが特徴です。
✨ 高カカオチョコの健康効果
1. 抗酸化作用で老化を防ぐ
カカオには「カカオポリフェノール」という強力な抗酸化物質が豊富に含まれており、
活性酸素による細胞のダメージを防ぎ、シミやシワの予防、アンチエイジングに効果的です。
2. 血圧・血流の改善
ポリフェノールは血管を柔らかくし、血圧を下げる効果があるとされています。
毎日少量の高カカオチョコレートを食べたグループは、動脈硬化のリスクが下がったという研究も。
3. 集中力・記憶力の向上
カカオに含まれる「テオブロミン」「カフェイン」には覚醒作用や脳の活性化が期待され、
勉強や仕事前に食べると集中力アップにつながると言われています。
4. ストレス軽減・リラックス効果
ポリフェノールには自律神経を整える働きもあり、ストレス軽減や睡眠の質向上に寄与するとの報告も。
🧐 でも「カロリーが高い」のでは?
たしかに、高カカオチョコレートは脂質(カカオバター)を多く含むためカロリーが高めです。
しかし、少量でも満足感が高く、食べすぎを防ぎやすいという利点もあります。
チョコの種類 | 100gあたりのカロリー |
---|---|
ミルクチョコ | 約550kcal |
カカオ70%以上 | 約570kcal |
⚠️ カロリー自体は大差ありませんが、砂糖の量が大幅に少ないのが高カカオの特徴です。
🍴 健康的に食べるポイント
以下のポイントを意識すれば、高カカオチョコを安心して日常に取り入れられます。
✅ 1日25g程度までにとどめる
板チョコ1枚(約50g)の半分程度が適量です。毎日少しずつが理想。
✅ 食後がおすすめ
空腹時に食べると血糖値が急上昇しやすいため、食後のデザート代わりに食べるのがベター。
✅ よく噛んでゆっくり味わう
ポリフェノールは口の中でも吸収されやすく、口内環境の改善にもつながります。
⚠️ 選ぶときの注意点
「カカオ70%」と表示されていても、添加物や砂糖が多い製品も存在します。
チェックすべき成分表示:
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砂糖の位置(上位にあると多め)
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植物油脂の有無(カカオバターの代用は質が落ちる)
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添加物や香料が多すぎないか
👉 質の良い高カカオチョコは、材料が「カカオマス」「カカオバター」「砂糖」くらいのシンプルなものです。
✅ 結論:高カカオチョコは「賢く選べば健康の味方」
カカオ70%以上のチョコレートは、**体にいい要素がたっぷり詰まった“自然のサプリメント”**のような存在です。
ただし、食べ過ぎや質の悪い製品を選ぶと、健康効果どころか逆効果になる可能性も。
✔ 「少量を、質の高いものを、日常的に」
というポイントを押さえれば、甘いのにヘルシーな食習慣が手に入ります。
次回チョコ売り場に立ち寄ったときは、ぜひパッケージの裏を見て、“本物のチョコ”を選ぶ目を養ってみてください。